錦織圭の全仏オープンは3回戦が行われ、雨による順延などもあって2日間4時間弱に渡る長い試合になりましたが、粘るヘヨン・チュンに 7-5、6-4、6-7、0-6、6-4のフルセットで勝利して4回戦に進出しました。
それにしても錦織圭にとっては色んな面で厳しい試合でした。
確かにチュンのディフェンスは素晴らしかったのですが、それ以上に錦織圭の凡ミスの多さが目立ち、思うようにプレーできない自分自身にイライラしているのが端から見ていてもわかる試合でした。
特に、取れたと思われた3セット目を自分の不甲斐ないプレーで落としてしまったことで、精神的にかなり堕ちてしまったと思われます。
その後、悪い精神状態を引きづったまま4ゲーム目を迎えていきなり1ゲーム目をブレイクされ、更に次のサービスゲームである3ゲーム目でも思うようにいかないプレーでまたブレイクをされてしまったことで、イライラがピークに達してあのラケット破壊に繫がってしまったように感じました。
そんな錦織圭を慮った訳では無いでしょうが、時を同じくしてローランギャロスの空が泣いて雨天中断~後日順延となりました。
そして迎えた翌日は、精神的に立ち直った錦織圭は最終セットを取って勝利の手綱を自分の元へ引き寄せることが出来ました。
テニスというスポーツは、一端コートに立てば試合終了まではコーチからのアドバイスも受けることも出来ず、孤独に戦っていくしか有りません。
今回の錦織圭も、試合中に自分自身のプレーを見失って負のスパイラルに嵌まり負ける寸前まで精神的に追い詰まってしまいましたが、そんな中、プレーを長時間中断してくれる数少ない存在であったローランギャロスの空が雨を降らしてくれたおかげで、落ち着く時間を作ることが出来て精神的に立ち直ることが出来ました。
思えば、昨年のガスケ戦、そして一昨年のツォンガ戦でもローランギャロスの天候に左右された錦織圭ですが、今回はその天候を味方に付けて勝利を収めることが出来ました。
本当に頼もしい助っ人でしたね。笑
対戦相手は、左利きのフォアハンドの強打が特徴のスペインの実力者!
錦織圭の4回戦の相手は、
世界ランク37位のフェルナンド・ベルダスコ(スペイン・33歳)になりました。
スペイン人選手らしくクレーコートには強く、ツアー7勝のうち5勝がクレーコートでの優勝です。
3回戦では、クレーコーターのP・クエバスを寄せ付けず、6-2、6-1、6-3の完勝で4回戦に進出しました。
また、1回戦では先のローマMSで優勝をして注目度が高かったA・ズベレフを敗っています。
錦織圭との対戦成績はベルダスコから見て2勝3敗で、直近では今年のマイアミでフルセットの末に負けています。
2016年にもこのローランギャロスで錦織圭と対戦し、大熱戦の末にフルセットで敗れ去りました。
この試合で、多くの錦織ファンがベルダスコのプレーに感嘆したのでは無いでしょうか?
ベルダスコと言えば、やはり強力なフォアハンドが武器の選手というイメージが強いですね。
また、ストレートアーム&厚めのグリップ使い&レフティーと言うことで、ナダルと似ている印象があります。
まぁナダルほどのスピン量はありませんが。苦笑
サーブのスピードはそれ程速いわけではありませんが、センターへの重いフラットサーブや、左利き特有のアドサイドでのワイドに切れていくスライスサーブなどは、右利きの選手にはとても厄介ですね。
あとはなんと言っても思い切りの良いプレーをするというのがベルダスコ選手の一番の持ち味では無いでしょうか?
思い切りの良いフォアハンドがバシーンと決まったかと思いきや、思い切りよく打ち上げたりリターンを豪快に外す事もしばしば見受けられます。
33歳という年齢を全く感じさせない程の思い切りの良いプレーが、長年ファンを魅了している証なのかもしれませんね!
錦織圭4回戦の試合開始日時と放送日時!
6月5日(月)14:00頃 試合開始予定
(日本時間で、6月5日(月)21:00頃の開始予定)
テレビ放送の予定は、
- WOWOW
6月5日(月)17:55~24:00 ライブ
- テレビ東京
6月5日(月)21:00〜23:48
※放送日時変更の可能性あり
※日本との時差は7時間になります。
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